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ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 ピアノ金子三勇士@横須賀芸術劇場 [趣味]

7/17(日) 15時開演 17:30ごろ終演

・モーツァルト ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 Kv.466
 ピアノアンコール ショパンノクターン遺作20番
・ブルックナー 交響曲 第8番

金子さんは、とてもきれいで澄んだ音でした。概ね軽いタッチですが、ちゃんと会場に響く音でした。一音一音がビビットに聴こえてきました。初めて生で聴いたのですが、リストなど他の作曲家も聴いてみたいと思いました。
区切りの最後の音をとても丁寧に弾かれていたので、モーツアルトらしさが倍増していました。一方、フォルテの部分で体を乗り出して弾かれている箇所があり、ちょっと違和感を感じました。
とはいえ、全体的には、安定した、安心して聴ける演奏でした。オケ負けしないで、金子さんが主役で、理想的なバランスでした。

ピアノの音が澄んでいたためか、バイオリンの音が0.3音ぐらい下に聞こえてしまったのがちょっと残念でした。(私は、この音のズレを、日本の楽団ではほぼ、海外の楽団でも時々、感じてしまいます。)プログラム上序曲の演奏が無かったので、一曲目から協奏曲というのはなかなか大変だったとは思いますが。

ノクターンの最初のピアニシモは、音量は小さいのだけど会場に届く音でした。元気な雰囲気になった箇所があり、全体にはもう少し薄気味悪い演奏でも良かったかなと思いました。

20分の休憩の後、ブルックナー8番が始まりました。

大編成、特に金管の人数が多いです。豪華です。楽器の並び順が、第一バイオリンの向かいに第二を置いたりして、少し特殊でした。

私はブルックナー初心者です。8番は初めてホールで聴きました。
ブルックナーは、何となく、大人 な感じなので、苦手でした。が、一昨年ぐらいから4番(ロマンチック)にハマっていて、徐々に他の交響曲も聴いていっています。

予習では、3・4楽章、特に3楽章がピンときませんでした。コンサートでも3楽章は、うたた寝しちゃいました。逆に1・2楽章は、ドはまり状態です。

この長大曲を、指揮者も演奏者も、最後まで集中力を切らさずに演奏されました。
指揮者が、楽団を引っ張り、多くの要求をし、全体のレベルアップを図ろうとされているのが、よく伝わってきました。
全体にバラバラした箇所は散見されましたが、団員の皆さんも、指揮者の期待に応えようと頑張っていました。
いくら上手いと言われている楽団でも、手を抜かれるとがっかりな演奏になってしまうのを何度か経験しているので、今回の演奏は、全体的にとても良い演奏でした。

バイオリンの音の微妙なズレもほとんど無く、快適に聴けました。

CDで聴いていただけでは分からなかったのですが、ものすごく難易度の高い曲です。金管のソロが多いし、弦楽器もエネルギーが必要だと分かりました。また、第二楽章のバイオリンなど、細かい動きが多く、技量と合わせる技術も必要だと分かりました。

演奏後、大拍手が沸き起こりましたが、ソロ演奏者を立たせることはなく、アンコールもありませんでした。ブルックナーの余韻を楽しみたいので、アンコールは無しで良かったです。
団員さんたちは互いに握手とお辞儀をしあって降壇されていったので、雰囲気の良い楽団だと感じました。
団員が去った後も、何十人かの聴衆が拍手をし続けて前の方に集まっていて、指揮者が再登壇してくれました。

またこのオケと指揮者の組み合わせを聴いてみたいと思いました。
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