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児玉宏指揮 神奈川フィル ブルックナー交響曲第8番@みなとみらいホール [趣味]

2017年5月13日(土曜日) 14:00 開演 (15:30ごろ終演)
ブルックナー交響曲第8番 みなとみらいホール

素人の感想ですが、書いてみたいと思います。

マエストロの絶大な力量を存分に味わいました。

一昨年、児玉氏の指揮でブルックナー4番を神奈川フィルで聴いてとても素晴らしかったので、またブルックナーを振られることがあれば聴きに行きたいと思っていました。

神奈川フィルは、演奏に真面目に取り組んでいて、好きな交響楽団です。予算の多いオケではないですが、エネルギーでそれを克服している感じがします。

前回はマエストロの正面を見れる席を取り、指揮を堪能できたのですが、今回は空いていませんでした。当日行ってみたら空いている席もあったので、悔しかったです。
普通の正面席は、少なくとも1F席はほぼ満員でした。ブルックナー8番のファンの多さが分かりました。

多くのお客さんが気付かなかったかもしれませんが、一昨年の第4番と同じくマエストロはまたしても暗譜です。それだけで天才です。

CDで聴いているだけでは分からない見せ場とか、曲構成を存分に味わえ、この曲の新しい魅力を感じることができました。

私が普段聴いている演奏と比べて、若干抑え気味の箇所があり、1楽章と4楽章がテンポがゆっくりに感じました。4楽章はそのためか、より宗教的な感じの演奏になっていたように思います。教会音楽的な響きのところもあると再発見できました。

2楽章が特に秀逸な演奏でした。バイオリンがきちんと揃っていて、全体に強弱への移行がスムーズでした。

とてもここち良かったのが、弦楽器の音です。以前より正確になっていた気がします。私は日本の交響楽団の多くで、弦楽器の音が何となく少し低いと感じてしまうのですが、今日はあまり感じませんでした。

以上が良かった点なのですが、やはり、残念だったこともありました。
演奏曲がブルックナー8番のみだった為か、1楽章は、弦楽器が若干乗り切れていないように感じました。時間的に難しそうですが、小曲でいいので序曲を最初に付けると良かったのかも、と思います。

そして、4楽章の各楽器の見せ場でいくつか、音程ミスがありました。チューバとホルンで音が余分に出てしまったり、最後の最後で第一バイオリンに細かい音程ミスがありました。技術的に難易度が高いのは間違いありません。

演奏後は拍手とブラボーの嵐でした。また児玉氏の指揮を聴きたいです。


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