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第72回全日本学生音楽コンクール全国大会ピアノ@横浜みなとみらいホール小ホール [趣味]

毎年、ピアノの小学校・中学校のどちらかか両方を聴きに行っているのですが、今年も行ってきました。
音取りだけでも難しい曲を弾かれていて、すごい才能と努力の結果を見て、毎年びっくりさせられます。

それを前提に、好き勝手書いてみます。

((小学校の部))
去年・一昨年に比べて、難曲が増えていました。
私の感性の問題だと思うのですが、何となく印象が薄かったです。

去年・一昨年に一位になった北海道のお二人(小原さん・小野寺さん)は、私にとっては衝撃的に素晴らしく、曲を完全に自分のものにした演奏でしたが、今年はそこまでの熱を感じられませんでした。

1位の加藤さんは、やはり一番の演奏で、いろいろ音色を使い分けられていました。楽譜を注意深く読み取られていて、賢い子だと思います。ただ、伝える熱意より緊張感の方が強かったかなと思いました。

2位の角谷さんは、小さな女の子でしたが、リストのタランテラを最後まで弾き切り、小学生としては驚異的な体力で、脱帽です。

3位の市谷さんが、個人的には一番印象に残りました。久しぶりに泣けるショパンの音色を聴けました。小学女子児童が弾いてるとは思えない、ロマンチスト男子な音が、出てました。
ただ、かなり緊張されていて、リズム感が揺れた箇所があったり、ちょっとしたミスタッチ(というほどのミスでもないのですが)があったりしました。審査員の先生たちには、音色だけで1位にしてあげて欲しい、と思ったのですが、やはり3位でした。来年以降頑張っていただきたいです。


((中学校の部))
中学生は、リストの曲が多く、体力が必要で音取りの難しい曲ばかりでしたが、何だか、音量が大きくて汚い演奏が多かったと感じました。

土田さん(入賞せず)は、ショパンの練習曲25-6を小さな体で弾かれ、度肝を抜かれました。短いし体力は要らない曲ですが、最高峰の難曲なので、思わず、ものすごい拍手を送りました。
会場で、私の他にもう一人、絶大な拍手を送っている人がいました。

2位の真鍋さんが、一番印象に残り、ここ数年聴いた範囲では、中学生では群を抜いていると思いました。2位かぁ・・・中1だそうなので、今後に期待したいです。
曲を理解し、完全に自分のものにされていました。私は聴いたことのない曲でしたが、次はどういう展開になっていくのか、楽しみながら聴きました。リストやジャズも、いい音とリズム感で弾いてくれそうだと思います。

もう一人の2位仁宮さんも、印象に残りました。高音部で音が汚ない箇所があったり、リズム感が揺れていた箇所がありましたが、全体的にはきれいで落ち着いたショパンで、スケルツオなど他の曲も美しく弾かれると思います。
この2位のお二人は、もう一度、別の曲で聴きたいと思いました。

1位の国本さんは、落ち着いた、メンデルスゾーンらしい演奏だったものの、中学生らしい演奏に聞こえてしまいました。ここまでの予選の結果も加味しての一位なんだと思います。


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