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英文校正会社が教える 英語論文のミス100 [技術英語]


英文校正会社が教える 英語論文のミス100

英文校正会社が教える 英語論文のミス100

  • 作者: エディテージ
  • 出版社/メーカー: ジャパンタイムズ
  • 発売日: 2016/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



この本は随分前に買ったのですが、ここのところ、なかなか勉強する気にならず、本棚にしまいこんでいました。
誤文と正文が並べてあって、レイアウトが見やすいです。
例文は医学系が多いのですが、工業系英語にも同じことが言えるので、とても勉強になりました。

去年、論文の英訳をしたのですが、その前にこの本を読んでいればよかったと思いました。

この本を読んでも英訳自体はそれほど変わらなかったとは思うのですが、ジャーナルの編集者さんたちから査読結果がなかなか来ないことについて、何か英語がまずかったのか等、ヤキモキしたからです。

2~3か月かかるのが当たり前だったり、大量のコメントが来たり、拒絶されることも多いと知り、ヤキモキする必要が無かったと、分かりました。

論文は、工業系英語やビジネス文書と大きな違いはないのですが、最も違うのが、文章の構成だと分かりました。
ビジネス文書は特に、結論から書こうとするのですが、論文は一概にそうでもないと分かりました。

「100」にするために少し重複したミスもありましたが、とても勉強になりました。

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片岡先生からコメントをいただきました(「読み手の心を捉える! 英文テクニカルライティング」) [技術英語]

片岡先生からコメントをいただきました。先生、誠にありがとうございます。

まさか片岡先生からコメントをいただけると思っておらず、しばらくログイン・コメント確認をしていませんでした。
もっとしっかりメンテしなければいけませんね。

(元記事のリンクです:http://bridge2005.blog.so-net.ne.jp/2017-01-09#comments

片岡先生の「読み手の心を捉える! 英文テクニカルライティング」に誤植があったのですが、
出版社より、訂正箇所一覧が「正誤表」として発表されているそうです。
(正誤表)
http://pub.nikkan.co.jp/free/englishtechnicalwriting.pdf

次の版で修正されるそうです。

私は、Amazonの書評で、誤植があるということは知っていました。が、この程度の誤植なら読むには支障がないので、次の版を待てませんでした。
それほど、価値のある本です。

読み進めるにつれ、自分の書く英文が変わることが実感できますから。そんな教材には、なかなかめぐり会えません。

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「読み手の心を捉える! 英文テクニカルライティング」片岡英樹著 [技術英語]

「読み手の心を捉える! 英文テクニカルライティング」(2016年3月発売)

読み手の心を捉える! 英文テクニカルライティング

読み手の心を捉える! 英文テクニカルライティング

  • 作者: 片岡 英樹
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 単行本


最近書籍で技術英語を勉強することがほとんどなくなっていたのですが、
友人から片岡英樹先生の新刊が出ていることを教えてもらい、購入・通読しました。

新たに職場の引き出しの中に入れておくバイブルになりました。
書く英語に携わっている人には必携の書だと思います。
「55のルール」より進んだ内容でした。

片岡先生の今までの書籍と同様、書かれていることに、一つ一つ、納得できます。
目に鱗な内容が満載ですし、ついつい日頃付いてしまう癖を矯正できる書籍です。

読み進めるうちに、次のページには何が書いてあるのか楽しみになり、なかなか中断できない程、充実した書籍でした。

この本を読んでいるだけで、英文の段落構成を自然に矯正できます。

いくつか、本筋ではないところで、私が今までに見てきたもの(ネイティブ作成の仕様書など)と異なる見解が、書かれていました。私が見てきたものが正しいとは言えないので、正しいものばかり流通しているわけではないことが分かります。

Amazonの書評にもある通り、スペルミス等が少しあります。改定版が発行される際には、修正されると思います。
そういう意味でも、本の内容も、初心者の人がいきなり読んで習得するのは時間のかかる書籍だと思いました。が、時間を掛けただけの成果は得られると思います。


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「物質 find application in 成果物」「モノなどが成果物などに応用される」 [技術英語]

私が知らなかっただけかもしれませんが・・・

The (物質) will find application in (成果物).
と書かれた文を見つけました。

ヒトではなくモノがfindってよく使われるのかなと思い、
"find application in"で調べたら、

英辞郎でも出てきましたし、
"LED devices will find application in areas such as biometric authentication..."
(Lingueeのページ)のような形の文も、ゴロゴロ出てきました。

通常ヒトを主語に取りがちな動詞がモノを主語に取るというのは、なかなか興味深いです。

~~Today's BGM~~
・椎名恵 今夜はAngel(1986年)
・ダイアン・レイン Tonight Is What It Means to be Young (1984年)
(ご注意:YouTubeの画面が開き、音が出ます。広告が最初に流れる場合があります)


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変更点と変化点 [技術英語]

ソフトウェア関係の文書で、
「変更点と変化点を確認する」というようなことが書かれていました。
日本語で「変更点」と「変化点」と聞いても、よく考えないと、同じ意味だと思えてしまいます。

定義も一緒に書かれていて、
変更点は、ソフトウェアで機能を変えた点で、
変化点は、その機能変更に伴って変わった点 というような感じで書かれていました。

確かに、変更は自発的なニュアンス、
変化は付随的なニュアンスがします。

定義を英訳すれば変更点と変化点の訳し分けはできますが、
何か形容詞を付けて表現できないかと探したところ、Google Booksのページ(*)が
いくつか出てきました。

変更点はintentional changes
変化点はincidental changes
と書かれていました。

(*「Effective FMEAs: Achieving Safe, Reliable, and Economical Products and Processes using Failure Mode and Effects Analysis (Quality and Reliability Engineering Series) 」
という書籍や、
「Safety and Risk Modeling and Its Applications」という書籍です)


~~Today's BGM~~
HIGH SCHOOL DAYS (東京少年、1989年)
(ご注意:YouTubeの画面が開き、音が出ます。広告が最初に流れる場合があります)
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containment, inclusion, presence(「含有」について) [技術英語]

「部品の環境負荷物質含有調査」というような場合の「含有」で、調べても、
英辞郎ではあまりあてはまる訳語が載っていませんでした。

containmentは英辞郎も英英辞典も「封じ込め」の意味しか無く、
inclusionでは「あるカテゴリーに含める」という意味になってしまうので、
師匠(Cafe Talkの先生)に聞きました。

presenceが良いのではと解答を得ました。

その後「部品 環境負荷物質 英語」で検索したら、シャープ株式会社の「グリーン調達」のページやデンソー系の会社のページが出てきて、
Presence of banned substances in the product というような表現で書いてありました。
presenceが誤解されない語だと分かりました。

~~Today's BGM~~
もっと静かに (鈴里真帆、1996年)
(ご注意:YouTubeの画面が開き、音が出ます。広告が最初に流れる場合があります)
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片岡先生がセミナーを開催されます [技術英語]

英語ライティング学習者必読の2大書籍である、
「NASAに学ぶ 英語論文・レポートの書き方」「必携技術英文の書き方55のルール」の著者である片岡先生が、東京で一日講座を開催されます。

2012年6月29日(金) 10:30~17:30

詳しくは下記ウェブページをご覧ください。

http://ee.asahipress.com/menu/event.html#business

http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2012062902

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“no-setting compound”で「(熱)可塑性合成物」 [技術英語]

なかなかネタがなく、あっても書くエネルギーがなく、とても久しぶりの更新です。
しかも、コメントもいただいていたのに、チェックしていませんでした。So-netが遅いため、どうしても億劫になってしまいます。でも今までの蓄積もあり、簡単にお引っ越しできません。


塗料関係の資料を読んでいて、「no-setting compound(を使うこと)」という表現に出会いました。
no-settingの意味が分かりませんでした。
英辞郎にもWeblioにもありませんでした。(そういえば、最近、英辞郎よりWeblioを使うことが増えています。)

接頭辞はnoではなくnonをよく使うはずなので、「non-setting」とGoogleで入力したら、勝手に、”non-setting sealant”が出てきました(何という機能名か分からないのですが、こういう時には便利です)。

その中から、細かい説明が載っていそうなページを見てみました(http://www.newmantools.com/chemicals/hylomar.htm

このページを読み進めていくと、「non-setting sealantは250℃でもhardenしない」と書かれていたので、「non-setting」で「非硬化性」の意味だと分かりました。
また、英辞郎でも、「setting」で検索すると、「setting agent」で「硬化剤」と出てきました。

そこで"non-setting 硬化”でGoogleで検索したら、日本語のページが出てきました(256件)。

しかし、その後、H.K様からコメントをいただき、「(熱)可塑性」の意味だと分かりました。(コメントをご覧ください)
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fall under [技術英語]

fall underは熟語です(「~の分類に入る」)が、下記のような例で使われると、混同しやすそうだなと思いました。

「その装置は、周囲温度が動作温度範囲より高くなったり低くなったりした場合、自動でシャットダウンします」という文の後に、
The equipment automatically starts by itself when the ambient temperature falls under the operation range.
と書かれていました。
fall underだと、パッと見、「~未満に下がる」と訳してしまいそうですが、内容を考えると、「~の範囲になる」になります。

これはネイティブが書いた文ではありますが、私なら、日本人的発想かもしれませんが、underから受ける「下」のイメージで読者が混同しないよう、falls underとはせずに、returns toとかにするかな、とは思いました。
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「〇時間エージングしたものを新しいと見なす」 [技術英語]

ネイティブの書いた文ではありません。
一読して分かりづらいと思ったので、紹介します。
固有名詞を書けないのでこの記事自体が少し分かりにくくなってしまっています。ご了承ください。

Measure the performance of the device 1 with a new component 2. A component 2 is considered as new when it has been aged for 50 hours.
(便宜上device 1とかcomponent 2と書いたのですが、実際には固有名詞が書かれていました)

「新しい構成要素(2)を使って、装置(1)の性能を測定してください。構成要素(2)は、50時間エージングさせると、「新しい」と見なされます」
(この後には、装置(1)の具体的な測定方法と構成要素(2)の具体的なエージング方法(温度等)が書かれていました。)

「新しい」と「エージング」がそぐわない気がして、調べました。

「構成要素(2)(<=実際は固有名詞です)」と「50時間」でググったら、たくさん出てきました。それらのウェブページを見ると、一般的に構成要素(2)を測定用に使用する時は新品から50時間経ったものを使うということが分かりました。

キラキラの新品ではなく50時間エージングした構成要素(2)を新しいと見なして使って、装置(1)の性能を測定してくださいね、
ということだと分かりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年もご覧いただきありがとうございました。ネタ切れの為&あまりくだらないことを書くとダメだと思い、更新が滞ってしまいましたが、来年もよろしくお願いします。
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必携技術英文の書き方55のルール [技術英語]

ご無沙汰しまくっています。


必携技術英文の書き方55のルール

必携技術英文の書き方55のルール

  • 作者: 片岡 英樹
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2004/06/16
  • メディア: 単行本



片岡先生の「55のルール」について書きたいと思ったり、ネタはいろいろあるのですが、なぜか多忙で、書けませんでした。

2001年ごろに「50のルール」を購入したのですが、2004年には「55のルール」が刊行されています。
「50のルール」よりも見やすくなっているし、内容も細かくなっています。

私は職場で他の人(エンジニア)が書いた英文を見ることもあるのですが、
「3 capacitors 5」とかと書いてあるのを、よく見ます。
このような場合の「3」はthreeとスペルアウトしなければならないことは、「55のルール」のルール1を知っていれば避けられます。
3という数も5という記号が一緒に書かれているとバランスも悪いし目の錯覚も起こりますし。

あと多いのが、メール等で、相手に何をして欲しいのかという一番重要な情報が、ぱっと目に入ってこないものです。
私もそうならないよう気を付けなければならないので人のことをとやかく言えないのですが、できるだけメールの最初の方に書きたいものです。
このような、段落の組み立てについてのアドバイスも、「55のルール」には詳しく書かれています。

「50のルール」もそうでしたが「55のルール」も、技術系の英文を書くことがある人にはお勧めです。
技術系の英文について書かれている本は他にもいろいろありますが、最もポイントを分かりやすく網羅してある本だと思います。
ある特定分野に限っていないので、英文メールを書く以上の作業をする人には、必携だと思います。
文系の方でも、英語で卒論を書く学生の皆さんなどにも、超お勧めです。

ところで、
原発反対デモに行ってきました。

続きを読む


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Murphy proofing [技術英語]

客先からの文章を読んでいたら、Murphy proofingという表現が出てきました。
マーフィーって・・・まさか、あのマーフィーじゃないよね、と思ったら、あのマーフィーだと分かりました。
Googleで1890件なので、あまりメジャーな表現ではないと思います。

定義は、
http://www.wisegeek.com/what-is-murphys-law.htm
に詳しく載っていました。日本語のサイトは見つかりませんでした。
If anything can go wrong, it will.(不都合を生じる可能性があるものは、いずれ必ず不都合を生じる)というマーフィーの法則があるとのことですが、この法則に則って設計を行うこと、という意味だと分かりました。
つまり、
「ユーザーが遭遇する可能性のあるあらゆる事象を考慮して設計すること」だと分かりました。
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"before submitted for the tests"で「テストに供される前に」 [技術英語]

最初の記事から書き直しました。
コメントをいただいた後に、文全体の意味や同じ段落の中の文の意味についていろいろと考え込んでしまい、なかなかアップできませんでした。


ある規格を読んでいて、とても分かりにくい表現がありました。
Light sources shall be aged for X hours before submitted for the tests. の、
submittedです。

フランス語に翻訳してから英語にしてみるということをやってみたのですが、H.K様からコメントをいただきました。このsubmitはofferの意味であり、「光源はエージングしてから、テストに供するものとする」と解釈できると分かりました。
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気にしすぎて逆に冗長になったと思われるケース [技術英語]

ノンネイティブが書いたと思われる文で、次のような文に出会いました。
The cables shall be manufactured by the same manufacturer as that of their TV sets.

この"that of"が無いということで非文になるケースはよく見かけるのですが、このケースでは、逆に冗長になっていると思いました。

The cables shall be manufactured by the manufacturer of the TV sets.
で済むのではないかと思いました。
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"be manufactured by * as provided by " [技術英語]

初めて出会った表現なのですが、ネットで調べたらこの形式の表現は結構ありました。

Labels shall be manufactured by Company A, as provided by Company B.
「ラベルは、A社製で、B社が供給すること」

A社とB社の関係が、メーカーと販売会社という関係だと思われたので、意味は解釈できました。何か決まり文句的な言い方なのかなと思いつつも、なぜ、asが使われているかはイメージできませんでした。
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片岡先生の講座のご案内、survive・haveの面白い用法 [技術英語]

ここのところ更新できていません。
ネタがないからです。即ちそれは勉強や仕事で新しい発見が少なくなっていることを意味してしまうので、何だかつまらない一か月を送ってしまった気がしています。というより、ただ何となく過ごしてしまった感じもします。

・・・・・・・・・・・・・・・

片岡先生が10月に、「英語ビジネス文書・論文」書き方実践講座を開催されるそうです。
第一人者に直接教わるチャンスです。
http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2011101401

・・・・・・・・・・・・・・・

・マイクロソフトのホームページで、surviveの面白い用法を見ました。
This approach allows you to survive controller failures.
「このアプローチによって、コントローラーが故障しても、何とか乗り切ることができます」
surviveは契約書で頻繁に見ますが、この使い方は面白いと思いました。

・ネイティブがメールに書いてきた表現で、面白い丁寧表現を見ました。
「データをあなたにお渡しします」が、I will have the data for you.と書かれていました。私なら、haveではなくgiveと言いますが、haveだと優しい印象だなあと思いました。
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「桁」について&「学校で教えてくれない英文法」 [技術英語]

ネイティブに聞きました。
「2013年06月25日」とかで、「年の3桁目(third digit)」「月の2桁目(second digit)」などと言う時に、どれを選ぶか聞いてみました。
それぞれ、「1」と「6」だそうです。

記事がこれだけだと寂しいので、本の紹介を・・・。
「学校で教えてくれない英文法」

学校で教えてくれない英文法―英語を正しく理解するための55のヒント

学校で教えてくれない英文法―英語を正しく理解するための55のヒント

  • 作者: 薬袋 善郎
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本


趣味の英文法といった感じの内容でした。意味の分かりにくい文や、意味は類推できても構造をきちんと文法的に捉えにくい文が、いろいろ載っていました。

最近、仕事で読む英文もプライベートで読むニュース等も、だいたい内容の予測の付く文が多くなっています。ですので、この本の、文法をきっちり押さえたうえで英文を読むという姿勢は、刺激になりました。
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冗長な部分の削り方 [技術英語]

「カードが「X」ファイルシステムでフォーマットされていない場合は、「X」ファイルシステムでフォーマットする必要があります。」
という文で、職場の日本人どうしでは、
The card needs to be formatted to "X" file system if not formatted to "X" file system.
でいいのではないかという話になりました。(命令文になっていないのは、その時の前後の意味の流れに依っています)
to "X" file systemが2回出てきて非常に冗長です。

かといって、最後のto "X" file systemを削って
The card needs to be formatted to "X" file system if not formatted.
としてしまうと、「Y」「Z」ファイルシステム等でフォーマットされている場合は、特にフォーマットしなおす必要はないというニュアンスになってしまいます。

ネイティブに、どのように意味を壊さずに略せるか聞いたところ、
The card needs to be formatted to "X" file system if not already formatted.
なら、alreadyを入れると、 "X" file system という箇所を繰り返さずに、「「Y」「Z」ファイルシステム等ではなく「A」で」という意味を出せるとのことです。

冗長だと思っても、削るのは勇気が要ります。
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incandescentとcandescentは同じ意味? [技術英語]

「白熱灯」という表現が出てきました。恥ずかしながら知らず、英二郎で調べたらincandescent lampと出てきました。
「白熱の」の英語表現を調べたら、incandescentとcandescentという2つの語が出てきました。
candescent lightは「白熱光」と出てきました。

inがあってもなくても同じ意味・・・?

ランダムハウスや英英辞典でも調べたのですが、大きな違いを発見できませんでした。
valuableとinvaluableが似た意味(「価値のある」)なのと似た感じなのかな?と思いました。
専門的な区別が必要な場合でなければ、どちらを使っても良いのかなと思います。
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shall not A and B [技術英語]

国際規格IECの中に、
shall not A and Bという形の文がありました。

"To minimixe the loop inductance of any connecting leads between the generator and the equipment under test, the leads shall not exceed 3m and be bound together for the majority of their length."

下線部は、「長さは3m以下にして、束ねること」なのか「長さは3m以下にして、束ねないこと」なのか、一見するとはっきりしません。
下線部は、クリアな文にすべく、shall not exceed 3m and shall be bound togetherの方が良いのではないかと思いました。

googleで「shall not be * and be」で調べると、「Aではなく、Bではある」というパターンが多かったです。しかし、URLから判断してネイティブではない人が書いたと思われる文では、「AでもBでもない」という意味と判断できるものもありました。

「Aではなく、Bではある」のパターン
・Penciled bids shall not be accepted and be rejected as non-responsive.
・Seller shall not be liable for and be held harmless from damages~~.

「AでもBでもない」のパターン
Products having failed to pass the inspection shall not be sold and be used in China.
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"words like import" 「その趣旨の語」 [技術英語]

importの意味の中に、「趣旨」「重要性」というのがあります。
その意味でのimportの使い方を、初めて見ました。

グーグルで調べるといくつも同じ用法のものが出てきたので、それなりに一般的な用法だと思われます。

The word "required," "permitted," "designated," "selected" or words like import means respectively, requirement, permission, designation, or selection of the Project Manager.
"required," "permitted," "designated," "selected"やそのような趣旨の単語が(この契約書で)使われている場合は、プロジェクトマネージャーの要求・許可・指示・選択という意味である」

イギリス人に聞いてみたら、かなり古めかしい用法だと言われました。契約書で使われる表現のようなので、古めかしいのも当然だと思います。
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"reference"を使った文例 [技術英語]

以前、refer/referenceという語が苦手、と書いたのですが、今まで出会った"reference"が使われていた文のうち、ややこしいなと思った文・英語らしいと思った文を、紹介します。

・This document is deemed to be incorporated by reference in this section.
契約書の中の文章です。
「この文書は、このセクションで参照文献として(題名を)記載することによって、(この契約に)盛り込まれていると見なされる。」

・References to all documents must be as specific as possible.
「文書を参照するときは、できるだけ具体的に参照箇所を示すこと。」(例えば、「Section 1」だけでは不十分で、「Section 1.1.1.1」等と示さなければならないという意味です)

・References to tons shall be to US tons.
「「トン」を使う場合は、USトンで表すこと。」(トンはアメリカとイギリスで異なるため)

・Tables shall be placed immediately following or within the paragraph containing the first reference.
「表を入れる位置は、その表について最初に記述されているパラグラフの直後またはそのパラグラフ内にすること。」

英語と日本語を見比べてみると、なかなか、referenceを使った文は作れないなあと思います。
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コンマを付けるだけで、分かりやすくなった例 [技術英語]

マイクロソフトのウェブページを読んでいて、
(1) You must test the mirrored boot volume before a failure to ensure that the computer can start from the remaining boot volume.
というような文が載っていました。

その数ページ後に、ほとんど同じ文が書かれていて、そこでは、failureの後にコンマが付けられていました。
(2) You must test the mirrored boot volume before a failure, to ensure that the computer can start from the remaining boot volume.(*実際のウェブページでは一部の名詞と動詞が(1)の文と異なっていましたが、このブログでは(1)の文と同じ単語で書きました)

(1)の文では、a failure to ~の部分が分かりづらいと思いました。ぱっと見、このtoは「~するために」とも解釈できるし、failureと一緒になって「~できないこと」という解釈もできるからです。すぐ「~するために」の意味だとは分かりますが、私のレベルだと、ちょっとめんどくさいかなと思ってしまいます。

(2)の文なら、一見して「~するために」の意味だということが明らかです。

ほとんど同じ文で、コンマありとコンマなしの文が同じウェブページ(同じURL)内に書かれていたので、目立ちました。
誰にとっても分かりやすい文章を目指す際に、参考になる例だなぁと思いました。
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ライティングの講座(ネイティブによる修正)(2) [技術英語]

ビジネスライティングの講座の記事をかなり以前に書いたのですが、あともう5回添削してもらいました。修正された箇所を、紹介してみます。

自分では文法的にOKだと思っても、微妙なニュアンスを含めなかったために分かりづらくなってしまった箇所たちでした。

・「LED表示器が点灯しなかった」
*私=>The LED display was not lit.
*ネイティブの校正=>The LED display failed to light up.
(was not litだけだと、ニュアンスが出ませんが、failを使えば故障であるニュアンスを出せるなあと思います。)


・「その自動車会社は、自社生産車に欠陥があることを隠していた。説明責任を果たすべきだ」
*私=>The company was found to hide a defect in its cars. It should fulfill its accountability.
*ネイティブの校正=>The automobile company was found guilty of hiding the defect in its manufactured cars. The company should fullfill its accoutnability for it.
(前半の意味が通じにくい。私の文だと、「会社が何台かの車を社有車として所有していて、その車に欠陥があったけれど隠していた」、という意味の分からない文として解釈できてしまう。
automobileとmanufacturedを入れることによって、自社生産車だということを表せる。guiltyを入れると、悪事であるニュアンスが出せる。)

修正された箇所は上記の2点の他は、ほぼ、theとa/anの区別の仕方、でした。私の傾向は、theを使うべき個所にa/anを使っていることが多かったです。
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"condemning limit"(不良品であるかどうか判断するための限度値) [技術英語]

アメリカ人ネイティブが正式文書として書いた文書で、
"Documents related to the equipment shall include the condemning limits."
とありました。
"condemning limits"は初めて見たので、調べてみました。

「condemn」で「~を不良品と定める」という意味があるのですね。
condemning limitsは「不良品であるかどうか判断するための限度値」という意味だということが分かりました。

そこで、「その装置に関連する文書には、不良品であるかどうか判断するための限度値を記載してください。」
ただし、"condemning limit"でググると1600件しかないので、正式な用語ではないと思われます。
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ライティングの講座(ネイティブによる修正)(1) [技術英語]

最近ビジネスライティングの講座を取っています。(といっても、題材は私が選んで、それをネイティブに添削してもらうというだけのものですが)。200語前後の文章を5回添削してもらったのですが、修正された箇所を、紹介してみます。

・「商品を分解された場合、保証いたしかねますので、商品を丁寧に扱っていただくようお願いします」
*私=>Please be asked to handle our products with enough care because we do not warrant if you disassemble them.
*ネイティブの校正=>Please ensure that you handle our products with due care because disassembling our products will void the warranty.
(丁寧に言おうとしてbe asked toと書いたが、ensureで良い。enough careではなくではなくdue careと書かれれば、英語らしい英語ですね)

・「基板がそれぞれの基準を満たしたら、「Pass」に丸を打ってください。そうでない場合は、「Fail」に丸を打ってください。
*私=>When the board meets each criterion, put a circle on "Pass." If not, put a circle on "Fail."
ネイティブの校正=>When the board meets each criterion, circle "Pass." If not, circle "Fail."
(put a circleと書かなくてもcircleだけで通じるのですね)

・「基板に問題(ネジの緩み・喪失)がないか、目視検査してください」
*私=>Check visually that there is no problem on the board, such as looseness or loss of the screws.
*ネイティブの校正=> Check visually that there is no problem on the board, such as loose or missing screws.
(これも、looseness or loss of the screwsをloose or missing screwsにすると、英語らしい表現になりました)

・「ヘルスチェックは、装置一つ一つに行われる。
*私=>Health check will be performed on the devices one by one.
*ネイティブの校正=>A health check will be performed on each device.
(「一つ一つ」という日本語に引っ張られたのですが、確かに、each一語で済みます)
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"any latent or patent defect"と"a suit or proceeding of or before a court" [技術英語]

(今回も、和訳の依頼主が和訳を読んで主旨が分かれば良い、というレベルの和訳しかしていないので、契約書用語としてきちんとした和訳があれば、知りたいです)

・"any latent or patent defect"
「あらゆる隠れたるまたは明白な瑕疵」、とでも訳すのでしょう。"latent or patent defect"で32000件あり、決まり文句のようです。

latentは「潜在的な」なのですぐ分かりました。「隠れたる瑕疵」と訳すようです。(http://www.h5.dion.ne.jp/~yoshijun/page209.html

一方patentって何?「特許」?と思って辞書を引いたら、「明白な」という意味があるのですね。latentとpatentで微妙に韻を踏んでいて、覚えやすいです。

=====================================

・"a suit or proceeding of or before a court"
「裁判所による、または裁判所での、訴訟または訴訟手続き」などと訳すようです。

"of or before”について、ニュアンスが分かりませんでした。英辞郎で"before court"と入れたら、go before court、drag someone before a court、など、沢山出てきました。一方、"of court"では、permission of court、decision of the courtなどが出てきました。

ofの場合はcourtがofの前の名詞の主語になっているようなニュアンスで、beforeの場合は「裁判に持ち込む」ようなニュアンスで、ofとbeforeは使い分けられていることが分かりました。
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"defective cost or pricing data" [技術英語]

"Price reduction occurs because of defective cost or pricing data."
という文に出会いました。
(今回も、和訳の依頼主が和訳を読んで主旨が分かれば良い、というレベルの和訳しかしていないので、契約書用語としてきちんとした和訳があれば、知りたいです)

"defective cost or printing data"について、「誤った・正確でないデータ」なら、コロケーション的に、faulty dataとかincorrect dataと書かれるではないかと思いました。defectiveを使うことによって特殊な意味を出しているのではないかと思い、調べました。

これ以上の説明は、私が読んでいた文書内では見つけられませんでした。また、日本語でググったのですが、日本語訳や定義が書かれているページは出てきませんでした。以前ご紹介した契約書の辞典でも見当たりませんでした。

いくつかのウェブページ(http://www.law.cornell.edu/uscode/10/usc_sec_10_00002306---a000-.htmlなど)に、
“cost or pricing data which, as of the date of agreement on the price of the contract (or another date agreed upon between the parties), were inaccurate, incomplete, or noncurrent.”「契約上の値段について合意した日付の時点で、値段が不正確・不完全・最新ではなかった場合」とありました。
単に「誤った」データ、という意味ではないことから、日本語で一語に和訳はできず、「不完全なコストデータや価格データ」と書いた上で、依頼主に対してコメントを残しました。

勝手な想像ですが、defectiveという語が使われているのは、faultyとかincorrectだと故意・過失を連想させる印象だからかな?と思いました。
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acting through~の意味「~を介して業務を行う」 [技術英語]

契約書でのacting throughの意味についてです。(和訳の依頼主が和訳を読んで主旨が分かれば良い、というレベルの和訳しかしていないので、契約書用語としてきちんとした和訳があれば、知りたいです)

“Company A and Company B, acting through Company C, entered into an agreement.”というような文に出会いました。
ここで、Company CがCompany Bの子会社だということは知っていました。

act throughで調べても辞書等に無かったので、グーグルで用例を探し、合う日本語を探すことにしました。日本語のサイトからは和訳は見つかりませんでした。英語のサイトでは

"acting through * entered * agreement"で2,350,000 件もありました。いくつかを見てみたら、やはり、actign thtoughの後に子会社風の名刺が来ていると分かりました。

「A社とB社(C社が業務を行う)は契約を締結した」というような意味だと思いました。
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「とことんマスター!英文法―目からウロコの超簡単レクチャー100」を読みました。 [技術英語]

技術英語の本ではないですが、役に立つと思ったので、紹介します。

とことんマスター!英文法―目からウロコの超簡単レクチャー100

とことんマスター!英文法―目からウロコの超簡単レクチャー100

  • 作者: 石井 隆之
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本

この本は、percentとpercentageの違いをネットで調べていて、googleのブック検索か何かで出てきました。アマゾンでの評判が良かったので、アマゾンで購入しました。近所の数件の中規模書店には置かれていませんでした。

予想通り、良書でした。読むのに時間がかかりました。見開きで読みやすいため、大半を風呂で読みました。高校生向けの英文法参考書(ロイヤル英文法など)に書かれている内容は、ほとんど含まれていません。

この本を読んで、自分の中で曖昧になっていた事柄が解決しました。例えば、

・for a long timeとfor longの違い
・序数詞にtheが付かないのはどんな場合か
・like~が文頭に来た時と文末に来た時の違い
・how comeとwhyの意味的な違い
・probably, maybe, possiblyの違い
・to doとto be doneの違い
・時を表す副詞節が未来を表すときに現在形になるのはなぜか(理屈)

などです。今、もう一度読み直しています。
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