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第71回全日本学生音楽コンクール全国大会ピアノ@横浜みなとみらいホール小ホール [趣味]

毎年、ピアノの小学校・中学校のどちらかか両方を聴きに行っているのですが、今年も行ってきました。
今年も、ものすごい才能と努力の成果を見ることができました。

((小学校の部))

全体的に皆さん、例年より丁寧に仕上げられていて、安心して聴けました。

原田怜さん(2位・メンデルスゾーンの幻想曲)と大西透子さん(ラヴェルのソナチネ)が印象に残りました。

私は、今まで、メンデルスゾーンを聴いても、一部の曲を除いては、良さがよく分かりませんでした。バイオリン協奏曲と無言歌の数曲以外は、苦手です。でも、今日の原田さんの演奏で、メンデルスゾーンの特徴を初めて体感できました。バッハとベートーベンが混在し、ロマン派の味を付けた感じの作曲家という印象を持ち、今後、新しい視点でメンデルスゾーンを聴けるようになりました。

個人的にもう一度他の曲を聴きたいのは、大西透子さんでした。
比喩すると、大きな邸宅で開かれる特別なホームパーティーで弾いて欲しい感じ、です。
今私自身が変則リズムの曲を練習していて苦戦しているため、大西さんがきちんと三拍子のリズムが分かるように演奏されていたことに、感心しました。
フランスものは、日本人は苦手だと思います。が、大西さんの演奏は、音色も良く、印象派の絵画が浮かんでくる音でした。こういうセンスは努力以前に才能なので、ぜひ今後も頑張って欲しいです。

1位・市民賞の小野寺さんは、去年は2位で残念だと思っていたので、努力が実り、何だかこちらまでホッとしてしまいました。ショパンのスケルツオ1番を演奏されました。ポーランドのリズムをきっちり出されていました。少し緊張で硬かったかな。来年1位のコンサートで演奏を聴けるのが、今から楽しみです。


((中学校の部))

ハンガリー狂詩曲、ショパンの葬送ソナタなど、音取りだけでも相当な難曲があり、楽しませていただきました。

中学校は小原慎太郎さん(ショパンバラード1番)と森本隼太さん(2位・市民賞、メフィストワルツ)が印象に残りました。

小原さんは去年小学校1位で、力強い演奏だったので、覚えていました。今回は、メンタルの強さと修正能力に感銘を受けました。

前の週に戸塚で前年1位の子たちの演奏会があり、小原さんの演奏を聴いたのですが、正直、まだまだという印象でした。ミスもあり、全体的にバラバラしていて、力強さに欠けた演奏でした。ご本人もその自覚があったのか、演奏後、自信なさそうにされていました。

ところが、コンクール本番は、1週間しかなかったのに、見事に修正してきてくれました。大きなミスもなく、力強さもかなり出ていました。
このメンタルの強さは、今後さらに飛躍が期待できます。

今年小学校1位(去年2位)の小野寺さんと共に、北海道在住のお二人の北海道パワーを、今後も追いかけていこうと思います。

森本隼太さんは、メフィストワルツをほぼ完璧に演奏されました。もともと音色を出しにくい曲なのに、多彩な音色で魅了させてくれました。そして、とても楽しんで弾かれていて、余裕がありました。1位と2位の差はほとんどないんじゃないかな。まだまだ身体が小さいので、今後のパワーアップに期待です。


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