「技術英語の前置詞活用辞典」 [文系の人向け理系の本]
「技術英語の前置詞活用辞典」(原田豊太郎著、日刊工業新聞社、1999年、2700円+税)
自分で英文を書くときは、二通り以上に解釈できてしまう前置詞は、私はなるべく使わないようにしています。
でも、英文を読む場合、多義前置詞をどう解釈してよいのか、迷う場面が多いです。
こなれた前置詞の使い方をしてあると、英語らしい表現を書くこともできます。
この本は豊富な技術文章によって、大抵の前置詞のさまざまな意味を載せています。例えばwithは13個の意味が、inは12個の意味が載っています。
文脈によってどの意味で解釈すれば正しい解釈になるのかについて法則的なことも書いてある箇所があり、前置詞が苦手な私にとってとてもありがたい本です。辞典というと退屈な感じがあるのですが、この本は教本的な色合いが強くて、お勧めです。
前置詞は最大の難関と感じています。
それは外国人が日本語の「て、に、を、は」
を正しく使えないのと、ほとんど同じことです。
よい英文として、わたしが目指している使い方は、
一義的に(一意的に)意味が決まり、他に解釈
できないような表現方法です。
たとえば、動詞と併用することです。
The product is for field useとする代わりに、
The product is designed for field useなどと
することです。こうして、別に解釈できるものなら
解釈してみろ!と言えるほどにするのです。
すると読んでいても、forが「目的」の意味以外に
考えられないので、明解な文となると
信じております。ネイティブが使っているから良いと
せず、ネイティブでも英語を正しく使えるとは限らない
との認識でいます。ネイティブの著者は、英語的に
汚れていない日本人にこそ、正しい英語を使って
欲しいとする人たちも多いようです。
by わたしも参加させて (2006-04-10 04:33)
be動詞と前置詞の組み合わせや、動詞・形容詞と併用されない前置詞は、確かに、分かりにくいです。私も気をつけたいと思います。
by oceanbridge (2006-04-10 21:25)