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"right of first refusal" [技術英語]

「貴社は、プロジェクトマネージャーとして誰を指名するのか、事前に報告してください。」
という文章の後に、
We have the right of first refusal to approve or disapprove any project manager."
とありました。

"first refusal"で英辞郎には「第一先買権」とあり、投資用語だと分かりました。
が、この文脈は投資の文章ではなかったので、ネットで調べました。
Wikipediaには、
right of first refusal = right to make an offer after offers from others are considered.
とありました。
また、野球選手の移籍に関するサイトにも、ほぼ同じ意味の定義が書かれていました。
その後、日本語サイトで、「優先拒否権」とか「空きポストが出来たときに最初にそのポストについて
考慮する権利」が出てきました。
以上から、この例文の場合は、right of first refusal=「職位に関する優先権」というような訳ができると判断できます。
「我々は、指名された人をプロジェクトマネージャーとして認めるか否かについて、優先的な権利を持つ」と訳せます。

苦し紛れにやった和訳なので、またどなたかコメントを書いてくださる予感が・・・


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那蟻

これまた難しいフレーズです。何をrefuseするかが分からない段階では、訳が決められないと思います。その点、「第一先買権」も「優先拒否権」もrefuseの対象を考慮しての意訳であると思います。Wikipediaの説明でもfirstとafterが使われていて混乱しそうです。(追加した情報は何もなくてすみません。)
by 那蟻 (2006-11-04 00:09) 

oceanbridge

おっしゃるとおり、何をrefuseするか分からない段階では何とも訳しようがありません。英辞郎に載っていた意味「第一先買権」で使われることが圧倒的に多いのですが、文脈に即して訳す必要がありますね。
by oceanbridge (2006-11-05 22:24) 

不良パパ

国際取引に関する契約書では、「First Refusal Right」条項として明記されることがあります。訳としては、「優先的交渉権」、「優先的購入権」のように、契約に応じて「優先的○○権」とされるかと思います。(素人からのコメントにて誠に恐縮です。)
by 不良パパ (2008-07-11 15:56) 

oceanbridge

不良パパ様コメントありがとうございます。国際取引に関する契約書で「優先的○○権」と解釈されるという情報、ありがとうございます。ブログにもお邪魔してみたいと思います。
by oceanbridge (2008-07-21 16:11) 

やみくも

古い話ですが、大日本帝国の天皇には、実は、この1st right of refusalしか認められていなかったのです。首相や閣僚に対して、ご聖断を求められなければ、判断したり、指示したりすることはできず、決済するかしないかの権限しかありませんでした。
もとい、最初に拒否する権利 とは、実に英語的な語感ですが、最初に拒否する以上は、まず、最初に相談されることが必要です。なので、契約上では、たとえば、増資引き受けを複数の株主に提案する場合に、最初にその提案を優先的に検討することができる権利を担保する時に使ったりします。
本質的には、日本的な語感では、「まっ先に相談してもらう権利」ということ感じすので、使う場合に応じて、訳し分ければ良いと思います。
by やみくも (2008-08-05 19:32) 

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