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フランス語と英語 [技術英語]

最近、フランス語ネイティブが英訳した文章を和訳しています。

最初は、フランス語ネイティブが書いたとは分かりませんでした。フランス語の文章も一緒に書いてある原稿を依頼されたのですが、英文が最初に在ってその英文をフランス語に訳したと思い込んでいました。
英文の意味が分からない箇所について、対応するフランス語部分を試しにAltaVistaのホームページで英訳したら、とても分かりやすい英語が出てきたので、フランス語ネイティブが書いた、と推察できました。つまり、ホームページ翻訳に掛けた翻訳の方が分かりやすいのに、なぜかわざわざ分かりにくい表現に英訳されていました。
私はフランス語の素養は全く無いのですが、AltaVistaでフランス語の文章を入れたら、ほぼ完璧な英語が出てきてびっくりしました。(当たり前といえば当たり前ですが。)

その中で、フランス語ネイティブの英単語の使い方について、分かりにくかった例を書いてみます。これらはAltavistaのホームページで仏英訳したら、意味が分かりました。文章を書いたのは一人~数人なので、一般化はできないことと、ブログですので文脈までは書けないことは、ご容赦ください。
書かれていた英語→書かれていたフランス語→Altavistaのホームページにフランス語を入れて英訳した結果、の順です。
・"dormant manufacturing defect"→defauts de fabrication potentiels→possible manufacturing defectと出てきた。
・"competent"→aptes a fonctionner→ready to functionと出てきた。
・電気的な内容で"bonding"→liaisons→connectionと出てきた。
・「(測定値に)fundamental deterioration(が生じる)」→derive significative→significant driftと出てきた。
・"cause deviation of function"→produire de mauvais fonctionnement→produce faulty operationと出てきた。


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丸太郎

丸太郎と申します。一度コメントさせて頂いたことがあります。
興味深いお話しです。私の場合は、ドイツ語ネイティブが書いた英文を訳すことがよくあるのですが、同じように苦労します。
私もAltavistaの無料機械翻訳にはよくお世話になっています。ドイツ語の場合はLEO Dictionaryというサイト http://dict.leo.org/ もよく利用します。
ドイツ語の他には、デンマーク語ネイティブの書いた英文にも接する機会が多く、これも私の場合は苦労します。数は少ないのですが、イタリア語ネイティブが書いた英文を和訳する機会もあり、やはり苦労しました。一方、かなり読みやすくて苦労が少なかったの、フィンランド語ネイティブ、スウェーデン語ネイティブが書いた英文でした。たまたま私の場合がそうだっただけかと思いますが、以前、フィンランド人の下で働いていたことがあるという翻訳者が、フィンランド人の英語はわかりやすいという意見を持っていらっしゃったので、傾向としてそういうこともありうるかなあと、漠然と思ったことがありました。
そうそう、忘れていましたが、日本語ネイティブが書いた英文を読む機会も少なくありませんが、やはり苦労します。
まぁ、なんだかんだ言って、私の場合は英語ネイティブが書いた英文にもかなり苦労していますから、結局私は英語が苦手なんだなあ。こんな仕事辛いなあ(笑)
by 丸太郎 (2007-07-23 07:51) 

oceanbridge

丸太郎様、ありがとうございます。
私は非ネイティブの英語を和訳した経験はほとんどなくて、興味のあるところです。私も、英語ネイティブが書いた英文にもかなり苦労しています。多くの単語が英語に似ているヨーロッパの人でも語彙選択に誤る、ということが分かり、単語が全く違う日本人が英語を勉強するのはもっと大変だと思えます。
by oceanbridge (2007-07-23 22:20) 

ご無沙汰を致しておりました。
興味深いお話ですね。
関連でご存知のこととは存じますが、英仏、仏英の「翻訳本」には「翻訳者」が記載されることはまずない、と聞いた際の違和感はいまだに忘れられません。要は「多くの方が出来ることなので」との解説をあわせて聞いたのですが、ま、日本語ネイティブには想像を絶します。大阪弁・東京弁の違いで「翻訳者不明記」みたいな???(全然違いますでしょう?)
by (2007-08-25 18:52) 

oceanbridge

yutakami様、ありがとうございます。仏英(英仏)の翻訳者は、自動翻訳ソフトができてから、仕事が激減したと思います。日本語は微妙な曖昧さを表現したり、主語を省略することが多いなど、言語の構造が違うので、まだまだソフトが人間に取って代わるには時間が必要だと思っています。
私は大学では第2外国語はドイツ語を取ったのですが、ドイツ語よりもフランス語の方が英語に近い為か、自動翻訳ホームページで、英語に訳しやすい(正しい英語に訳しやすい)と感じました。
by oceanbridge (2007-08-26 18:17) 

フランス語は、構文(シンタックス)が綿密に規定されているので、
教養あるフランス人(フランス式の教育を受けたという意味で)が書くフランス語は、他者に誤解の余地を与える隙は無いのではと思います。
英語ならば、例えば、この代名詞が何を指すのか、いくつか考えられるということもありますが、フランス語では、ありえません。なぜなら、その代名詞を置く位置と、その形(女性形、男性形、ときに中性、そして、単数か複数か等々)が、文脈から、厳密に決まるからです。
なので、私見ですが、厳格な文法の元に運用されている言語から、それよりも緩い規範で運用されている言語(例えば、フランス語から英語)への翻訳は、機械でも十分に正しく翻訳されるような気がします。
by (2007-09-07 03:21) 

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