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「寸法どおりに」の英訳 [技術英語・訳しにくい日本語]

「部品Aの公差は±0.1センチです。もし(部品Aを使って)製品Bをこの寸法どおりに作ると、長さは12.5センチになります」
というような文章の英訳についてです。(原文はもう少し複雑でした)
最初、下訳段階では「寸法どおり」にというところを、in conformance to the specified dimensionsとしていました。
でも、±0.1センチ以内の公差なら何センチでも(0.01センチでも0.05センチでも)製品の長さが12.5センチになるのはおかしいので、原文作成者に意味を聞いてみました。
すると「公差を含めた寸法内」ではなく「公差のない寸法」という意味でした。そこで、
If the product B is produced without any tolerance of Part A applied, it is 12.5cm in length.などと訳しました。


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コメント 3

わたしも参加させて

これは、原文の和文からは読み取れないですね。
いろいろ“思考”錯誤した末、辿り着いた結論:
If the product B is manufactured based on Part A
the length will be 12.5cm(!!)
経過:
原作者に確認して正解でした。
内容をよく読んだからこそ、“矛盾”に気づかれた
のですね。

   ≪なお、If the product B is produced
    において、重複を避けるために、
     If the product B is manufactured
             (made, machined)
     としたらいいのではないでしょうか。≫
Product Aを「加工して」Product Bを作ると読めるので、
If the product B is manufactured based on Part A
permitting no tolerance, the length would be・・・・.
  でも行けそうです。
(誤差がない仕上がりなんて、不可能なので、
 wouldを使いました。)
しかし、もっと原点に返って、
機械専門の人なら、呼び寸法(nominal dimension)の
つもりで「寸法は」と書いたのかも知れません。
そうであれば、現実の寸法ではなく公称寸法なので、
彼としては暗黙の了解で単に「寸法は」と書いた
ものと思われます。そうであればnominal length・・・
となりますね。あるいは、あるいは英語でも単に
the length will be・・・・と書くのかな?
わたしもメカの機械にはうといので、なんとも・・・
機械専門の人からすれば、
  細かいことを言うな!単に寸法と言えば、
  交差を除いた数字だろうが!
ということかも知れません。
今回も、岡目八目での感想です。
by わたしも参加させて (2006-04-26 21:04) 

oceanbridge

詳しいコメントいただきありがとうございます。毎度ながら自分の英訳に少し辟易しますが、この場でこうして紹介することによって少しずつ進歩しているかなとも思います。
「部品Aを使って」のところは今回は訳さなくて良かったのであまり何も考えずにすみましたが、product とproduceは、かぶってますね。
nominal lengthですか・・・いけそうですが、今回は読み手が素人に近いということだったので、より分かりやすくするため、「公差なし」というような表現になりました。
by oceanbridge (2006-04-26 21:38) 

わたしも参加させて

そうなんですよ。
読み手が誰かにより、表現をずいぶん
変えねばなりません。
ネイティブか、アジア人か・・・
by わたしも参加させて (2006-04-26 23:08) 

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