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~otherwise available to...→...が利用可能なその他の~、...が別途利用可能な~ [技術英語]

The rights provided in this section are in addition to and shall not limit any rights otherwise available to the organization at law or in equity.
というような文章について、です。

私はotherwiseが苦手です。だいたい、「そうでなければ」と訳せるものが多くて、そういうものは大丈夫なのですが、この例文のような用例は苦手です。
~otherwise available to..は、熟語みたいな表現ではありませんが、結構契約書とかでは出てくる表現です。
right * otherwise available to...で調べまくったら、、「...が利用可能なその他の権利」等と訳してある例を数件見つけました。
つまり、このotherwiseは、「その他の方法で」というような意味で、ここでは、at law or in equityを表していると分かりました。
そこで、最初の文章は、
「本セクション記載の権利は、コモンロー上もしくは衡平法上当該機関が利用できるその他の
(本セクション記載以外の)権利に追加されるものであり、そのような権利を制限するものではない」
というような訳ができると思います。


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コメント 7

オテナの塔

このような場合、「本来」と訳してはいかがで
しょう? 「この条文が規定されていない場合」
「規定される前から」ということになります。
わたし個人としての提案です。契約関係文で
一般的に、Otherwiseを解釈するのは面倒な
ことが多いそうですが、「他に」以外に、
    「別途」と訳すると適切な場合もある
と思います。「別途」→「特に」も状況によっては
使えると思います。
「最近外国人による犯罪が多い印象を受けますが、
新聞は、特に表示しない限り、犯人は日本人
であることを意味しています。」の例に相当する
「特に」です。
equityって難しいですね。株の話ですか?
by オテナの塔 (2006-05-26 20:20) 

oceanbridge

otherwise=別途というのは、よく契約書などで出てきますよね。unless otherwise specifiedで「別途指定されてい場合を除き」などです。
equityは「衡平法」です(「平衡法」と書いてしまっていましたので、書き直しました)。ウィキペディアなどに説明が出ています。大雑把にいうとlawとequityで「法」全体をカバーしているという感じだと認識しています。
by oceanbridge (2006-05-26 22:59) 

オテナの塔

ウィキペディアを読みました。lawの不完全な
ところを、equityでカバーしていると理解しま
した。しかし日本での衡平法の姿が分かり
ません。深入りすると、泥沼に足を取られそ
うなので、今回はこの程度にしたいです。
by オテナの塔 (2006-05-27 02:28) 

toushika

 本当に "otherwise" は曲者ですよね…。oceanbridgeさまが挙げられた "unless otherwise specified"のフレーズでは「別段の定めがない限り」と訳されているのも目にしますが、それ以外のフレーズではどう訳すのか戸惑うことがしばしばです。
by toushika (2006-05-27 13:12) 

オテナの塔

Otherwise=別途、  でよい場合があることは
賛成していただけましたね。「別段」もいいですね。
なぜ、このことを書いたかと言うと、
6冊ほどの英和辞書を調べたのですが、
Otherwiseの和訳として「別途」を表示している
英和辞書がなかったのです。
“別段”こだわるわけではないのですが、“別途”
調べてみました!
   「別途」を逆に和英辞書で調べても
   「otherwise」は示されていませんでした。
「別途」が英和辞書に訳として出ていないのは
「別途」自体は=「別の方法」で名詞なので混乱
するからでしょうか? (otherwiseは副詞か形容詞)
辞書には「別途(副詞)」として入れてもらえると、
ドンぴしゃりの訳なのでありがたいと思います。
by オテナの塔 (2006-05-28 01:09) 

oceanbridge

unless otherwiseだと、otherwiseを別途と訳す場合が多いような気がします。
別途だと辞書に載っていないこと、初めて知りました。
今、英辞郎で見たら、「別途に」「別途」が結構載っていましたが・・・

「別途」という日本語の単語は、名詞としても副詞としても使えますよね?今思ったのですが、日本語は結構、英語よりは副詞と名詞との境界線を文脈でつけているような気がします。(意味の分かりにくい日本語ですみません)
by oceanbridge (2006-05-28 22:37) 

オテナの塔

英辞郎に載っていたのは、よかったですね。
辞書の内容も進歩すべきですから。
色々な分野の翻訳をやるはめになったため、
法律関係の本も所有していることはしている
のですが、本格的な本は、さすが控えてきました。
しかし、or otherwiseとorを付けるのは誤用である
と書いてあるのですが、現実には法律文で結構
たくさん出ていますね。今後とも悩むかも知れません。
by オテナの塔 (2006-05-30 00:40) 

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